おなかへった

全部フィクションだから心配しないでね。

んご

 

 

 ぴす、一緒にいると心が穏やかになって自分の中の世界がキラキラ輝く世界平和を私にくれるからpeaceのぴす。幸せな気持ちになってにこにこ笑顔が絶えなくなっちゃうこの瞬間を写真に収めたいからピースサインのぴす。プレゼントしてくれた言葉が私の一部になってるから、愛っていうおそろいをくれたからpieceのぴす。なんて全部本当のことだけどまあ後付けでぴすって呼びたくなったからぴす。シンプル。

 

  なんでかわかんないけど、言葉にできないけど初めて手を繋いだ時、親指と薬指の隙間に入り込んだ手がぴったりきて、肩に寄りかかると頭がぴったりきて、なんだかぴったりくっついちゃうみたいで私のとげとげした部分がどろどろ溶け出して丸くて柔らかくて優しい形になってしまう。人の言葉が初めて本当に思えて好きもかわいいも心に響いてとろとろとけちゃう。ずっとさみしくてひとりぼっちみたいな孤独感があったのに、ぴったりはまってしまう。ただそこにいないとまたひとりぼっちになった気になってぼろぼろ泣いてしまう。ぴす。初めての感情をたくさんくれたぴす。ぴすと一緒にいた時ほわほわした気持ちになって体の力だ抜けてしまうのは、酔ってるからなのかな。お酒に?それとも自分に?どっちでもいいか。

 

 

 一緒に同棲している時、あのワンルームの中で私は甘い時間を過ごしたけど、ベランダに出てぴすがたばこの煙を吐き出す横顔を眺めている時だけ、目が覚めて二人は一つじゃなくて別の生き物で、一個一個違うってことを理解できた。とろとろしなくて、とけそうにならなくて、私が100%自分の思想でそこに突っ立ってた。実態のある私でいる時、ぴすの実態だって見える気がする。

 

 ぴすと一緒にいる時の私はちゃんとやさしいあまみでいれてるかな。次会った時ぴすの肩もませておくれ。お部屋のお掃除もご飯もつくらせて欲しい。ごめんねって思う回数よりありがとうって思える回数増やしていきたいな。やきもちやいちゃうの子供だな、ぴすの優しさに甘えてるんだ。大好きを根源でやさしい気持ちでいっぱいになりたい。ちゃんと強くて素敵な私でありたいな。んごごごご