おなかへった

全部フィクションだから心配しないでね。

ともだち100人ほし〜〜〜〜〜〜

 

 自分はたまたま女性として生まれた。赤色のランドセルを背負った。セーラ服を着た。膨らんだ胸を守る下着をつけ始めたら月の1/4は下着が赤く染まるようになった。掃除やお料理などの家事もお母さんに教えてもらった。今まで好きになった人はみんな男性だった。

 

  性別欄には女性に丸をつけるし、お手洗いも温泉も女性用を使う。自分の性別は女性なんだと思う。でも日常の生活で性別を使うことって性行為する時だけじゃない?って言ったらみんなに暴論だって言われる。そうかな。恋愛するために誰かと交流してるわけじゃないのにな。たぶんあんまり性別を意識して行動してないと自分では思っているから、自分の性別も目の前の相手の性別も別にどっちでもいい。相手の性別が変わっても性格とか今まであった出来事がなくなるわけじゃないし別にどっちでもいい。

 

 めちゃくちゃ好きな友達がいて、一時期その人の家によく遊びに行ってた。一緒にいる時間の居心地がすっごく良かった。おすすめしてくれる音楽も本も飲食店も全部ハズレがなくて、当たりだけ入ったくじ引きをしてるような、楽しいを当たり前に存在させてくれる人だった。その人のお家でトイレを借りると便座が上がってることとか、使っているシャンプーに書かれた男の頭皮汚れに!っていう禿げかけの文字を見るときだけこの人は男性なのかあ、なんてぼんやり思った。合鍵くれてからはもっといっぱい遊びに行ってた。でも私に恋人が出来て「男」っていう生まれもった性だけでその人と一緒にいることは相手を裏切ることになってしまってその友達に報告と同時に合鍵を返した。その時に教えてくれた曲を今でも聞くけど、もう連絡は取ってないしどこでなにしてるのかもしらない。毎日美味しいもの食べてゆっくり眠ってくれや。

 わりかし好きだった恋人に振られて死んだように引きこもってたらカラオケに連れてってくれた人も、夜中に電話してくれたりラインしてくれたりした人も、美味しいご飯屋さんに連れてってくれてなんでも話せてお土産渡すと感想ラインくれる人も、一緒に企画してくれて弟子みたいにいろんなことを教えてくれるお師匠様もみんな男性だけどそれ以前に人間だしホモ・サピエンスだし大好きだよ〜〜〜〜もちろん女の子の友達だって大事だし誰かとの関係性はその人とどうなりたいかだから性別なんて関係ないしみんな愛してるよ〜〜〜〜その人と二人の時間を積み重ねていったら男とか女とかますますなくなっていって個になる。性別とか年齢とか学歴とかその人を包み込むベールをめくってみるとだんだんその人が見えてきて個に触れた気になる。そんな関係性を性別とか国籍とか何にも関係なく一人一人と築いていきたいな〜〜〜〜人生。