おなかへった

全部フィクションだから心配しないでね。

わたしのかみさま

 

 

 恋愛は宗教に似ている。私の好きな人は私のかみさまだ。彼の言うことは絶対で私はその規則を守って生きていく。みんな私の上に立っている。私は見捨てられないように何か備えたり、祈ったり、縋ったりする。

 

 恋愛に性行為は付き物で、でもそれが怖くてずっと出来なくて、でも相手のことが好きだから嫌われたくなくて。でも、でもってでもばっかりが積もっていった。苦しい。彼氏が昔体の関係を持った女の子とご飯を食べたっていう話を笑いながら聞いた。性欲があるけど私が応えられないから風俗に行くのもいってらっしゃいって言った。苦しい。平気なふりしてたけどずっと苦しかった。

 

やきもちとか独占欲がない真っ当な人間なふりをしていたけど、嫌われたくなくて嫌って言えなかった。重たい女は嫌われるとずっと思ってた。嫌われたくなかった。本当はどれも悲しかったし、私のことだけ好きでいて欲しかった。本当の自分をさらけ出すのが怖くて、何も言えなくて平気なふりして苦しかった。どんなに好きになっても基本的に振られる。思ってたのと違うらしいし、いい人すぎてつまらないらしい。気に入って欲しいから頑張っていい子にしてたのにうまくいかない。相手にとって都合の良い女になるしか愛される方法を知らないのに。

 

 

 恋愛するのがいつからか怖くなる、幸せになりたくてしてるはずなのに、好き好きって言われると死にたくなる。終わりが見える。男は好き好き愛してるもう離さないなどすぐ言うけど、あっという間に冷める。私の目を見つめる時間よりスマホに向き合う時間の方がすぐに長くなる。相手が好きっていうのが怖い。好きって言葉を口から吐き出すたびどんどん体の中に溜まってる愛情が減っていく気がして怖かった。好きって言われれば言われるほど怖くなる。その好きが本物だと思って信じたらいつかまた捨てられるし傷つくしまた悲しい思いをするのが嫌で頭の中で相手の好きに、今は。と足す。彼が私を好きなのは今この瞬間であって、明日、明後日急に変わってもおかしくない。寂しい。不安になる。愛に保証書つけてほしいし私が壊れちゃったら無料で修理して欲しい。

 

 

浮気だなんてドラマとか漫画とかだけにあるものだと思ってたけど、当時付き合ってた彼氏の合鍵を持っていたので、バイト中だって連絡をくれた彼氏の家にふらっと遊びに行ったら見に覚えのないヒールが玄関にあって、中に入ると見知らぬ華奢でかわいい女と彼氏が私のプレゼントしたペアのマグカップで麦茶飲んでてびびった。思考停止してパニクってとりあえずマグカップに注がれた麦茶二杯飲み干して無言で家でた。

 

それ以来、彼氏は浮気するマンという思考がどうも染み付く。彼氏の家にあったペットボトルの飲み口についてた口紅とか、缶ビールばっか飲んでたくせに急にあるスミノフとか、なぜかタンスの中に隠されてる私のお洋服とか、そういうのを見つけると安心する。ああ自分の恋愛は不幸だ、みたいなシナリオが決まっていて出来るだけ多くの不幸を拾い集めて、ああやっぱり、私は大事にされてないんだなってことに安堵してしまう。浮気疑惑を集めて彼氏を問い詰めてそうだよって言われると悲しいとか苦しいじゃなくて安心する、やっぱり私の恋愛は不幸だって安心する。幸せになれないことに安心する。

 

 それなのに 一人でいると何を信仰して良いのかわからなくてどうやって生きればいいのかわからなくてまた新しい神さまをすぐに信仰してしまう。何かに縛られたり服従して生きていると安心する。あわよくば私も相手の神さまになってかわいいよ大好きだよってちやほやして欲しい。満たされたい。愛されたい。大事にされたい。もっと私だけ見てて欲しい。

 

 

 

 愛情を注いでもらっても底がなくて、どろどろどろそろ流れ出してしまってまたすぐ空っぽになってしまう。そんな時にたまらなく寂しくなってさっきまであたたかかった分急に寒く感じて、相手のスマートフォンのパスワード打ち込んで見ても意味ないものを見てしまう。冷静のなればこんなことしても意味ないのもわかってるのに、嫉妬とか不安とかが濁流みたいに頭の中に流れ込んできて理性が一瞬でどこかにぶっ飛んでしまう。そんな私を眺める相手の冷たい目をみてまたやってしまったと自己嫌悪する。今すぐそんなところもかわいいよって抱きしめてほしくてでもこんなこと続けてたら嫌われるし捨てられるんだろうなってぼんやりと思う、当たり前だ。たぶん、こうやって不安になった時ぎゅーって抱きついたり可愛く甘えた方がいいんだろうな。相手に触れてもらうと不安とかがぽわ〜〜って蒸発してなくなっちゃうし。今度からそうしよう。いつも私が勝手に不安になって幸せな道に続く石橋叩きすぎてぶっ壊すみたいなこともうやめたいなって思ってまたやっちゃうから学習しないんだよな。恋愛難しい。私の神さまにそんなところもお許し受けたいの、たった一人の信者でいたいの。愛して〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

一生懸命好きなだけなんだよ

 

 

 人間も地球もこの世にあるものは分解したら元素になるからめちゃくちゃ軽いけど、愛情とかいう目に見えないものこそめちゃくちゃ重いよね。私の持ってる愛情はたぶんめちゃくちゃ重いよ。相手の上に重なっていつか相手を押しつぶしちゃうよ。でも全部受け止めて欲しいし、そんなところも可愛いねって好きでいて欲しい。海よりも宇宙よりも広い心で愛して〜〜こっちみて。

 

 宇宙も毎日広がっていくように私の愛情も毎日大きくなっていくしそれで人を苦しめちゃうし恋愛って難しい。自分が愛だと定義づけているものが不安なのかエゴなのかわかんない。相手の全部が欲しいってわがまま言って相手がいっぱい注いでくれたら今あるものじゃ足りなくなるしもっともっとってしすぎる。やっぱり食後にも美味しいデザート食べたいよ。いくら愛されても足りない。バイキング行っても30分後には小腹が減っちゃうし、いつだって美味しいチョコレートがたべた〜〜い。いや、可愛子ぶった。本当は唐揚げにマヨネーズかけて食べたいで〜〜す。あつあつのご飯にのっけてどんぶりにしたいで〜〜す。カロリーは美味しさの単位だから。

 

 本当にまともなふりして恋愛してるし、ずっと好きでいて欲しいからなんとなく見える相手の理想像っていう着ぐるみ被って夢の国作り出してるけど地の私はめちゃくちゃやばい。悪い男に引っかかるね、とか男運ないねとかみんな言ってくれるけど絶対今まで付き合った人はまともだったし、私の方がやばいと思う。基本的に3ヶ月も付き合ってなかったからうまく隠せてただけで。

 

 まず独占欲がばぐってる。当時の彼氏がツイッターでアニメに出てくる女のことを二回連続でつぶやいてるのを見たとき、(当たり前に彼氏のツイッターには通知をいれてるからTL見なくてもホーム画面でわかる)めちゃくちゃめちゃくちゃ嫉妬して誰よその女?!?!?!ってなって泣きながら教えてウィキペディアした。3兆4021億9382万2311年と287日生きているっていう記載を見たときに、閉経クソババアじゃねえか!ってこのアニメの女は彼氏との子供は作れないっていうことに安堵の涙を流したが、冷静に二次元と子供作れないからウケる。あと会社の飲み会で彼氏が夜帰ってこないたび不安すぎて泣いてたし、なんだか常に不安で不安で不安で彼氏のことしか考えられなくて誰と一緒にいても何してても彼氏が常に頭の中にいてやばかった。彼氏が何もやましくない普通の女の名刺をテーブルに置いてたんだけど、名前が女ってだけで普通に汚いし、彼氏の家に女の手渡したものがあるっていう事実が無理すぎて、早く破りたくて破りたくて名刺を何度も持ったり置いたりを繰り返した。繰り返したんだけど、やっぱり汚くてびりびり破いてしまった。俺のことが好きだからだね〜〜って呑気ににこにこしてくれて仏かと思った。あと引き出しにしまってあった元カノからの手紙はこっそりハサミで切り刻んで捨てた。彼氏とのツーショットは、さすがに愛しの顔面にハサミを入れるのが申し訳なくて元カノの顔面に私の顔面を合成して事なきを得た。得てねえ。あと8時になってもしごおわラインがこないと泣きながら電話かけ続けたりもした。あの時の私は冷静にほんまやばい。でもこうやってヘラっちゃうと相手もめんどくさいってなるし、最初は嬉しいよとか言ってくれるものだけど苦しくなってくるし、遊びに行きづらくなって悪くないことも悪いことみたいのなって信頼関係ぶっ壊れちゃいからしっかりしたい。結局振られちゃったし。いやこんな女振られて当たり前だし長々とありがとうございました......生きててすいません.....

 

 愛してるとか、ずっと好きとか、結婚しようとかそんなの今思ってるだけで、明日も1ヶ月後も思ってる保証なんてないし、生きてる限りほかの女っていう選択肢が浮かび上がってくるからふたりぼっちで生きていくには今すぐ2人で死ぬしかないね。って思ったけど、痛いのも苦しいのも怖いし小説の続きが気になるから死にたくないし毎日ちゃんと私のことだけ思って真摯に生きてくれ〜〜〜って毎度毎度思っておるのであった。一生好きでいてくれや〜〜〜〜なんでもしますから〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 みんな同じ「好き」って言葉使ってるだけで、好きの意味なんて人それぞれ違うし、どっちが好きとかそんなの比較しようもないし、どっちの好きが正しいもないから自分なりの好きを貫いて突っ立っていたいな。こっちみてくれなきゃリスカする!!!!って思ったけど勇気ないから献血に行っちゃうんだからね.......!!!!!メンタルヘルシーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

恋愛(やばい)

 

 

 人生の選択科目だけど、大きなウエイトを占めてるし大きくの人間が選択しがち。恋愛はやばい、超絶スーパー難しい。たぶん一生不得意科目だと思う。自分の恋愛観語るとめちゃくちゃ叩かれそうだし炎上しちゃうかもしれないけど、当たり障りのないこと言っててもつまらないしまあいいやって思ったので聞いてください〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 まず私が誰と付き合っても基本的に3カ月以内の超越短距離タイプで、まあ客観的に見たらやばいのかもしれないけど全く気にしてない。一回一回ちゃんと本気だしその時めちゃくちゃ好きだし、一回の別れに悲観的にならなくてもわりとちゃんと必要な時に素敵な縁がある。別れるつもりで誰かと付き合ってるわけでもないけど、結婚願望も別にないからその時好きな人と一緒にいれたらそれでいい。結婚するからって必ずしも幸せになれるわけでもないし、永遠に相手の心も手に入るわけじゃないから別にどっちでもいい。幸せは点でしかないし、対人関係はどんどん形が変わっていく。3年も人と付き合ったことないからわからないけど、3年付き合うと恋愛という思考のバグは直るらしいし。

 

 結婚しても名字はそのままがいいし、大金を一気に使うのがとっても怖いので結婚式も新婚旅行も無くていいし、お墓狭くて暗くて嫌だから納骨堂で死んでも新しい友達作りたいし、絶対子供産みたくないし、別れたいと思ったらいつだって離れたい。結婚しても私の全てが手に入ったとか思わないでほしい。って思ってるから私と結婚するのは多分あんまり意味ない。だから結婚はしてもしなくてもどっちでもいい。

 

 

 恋愛は娯楽だ。別にしてもしなくてもいいものだから、相手が浮気したり、暴力を振るったり私のこと無下に扱ったらとっとと別れて次にいくと思う。恋愛でめちゃくちゃ悩んだり悲しい気持ちになりたくない。この世に何億人と人間がいてそれぞれ魅力がある。その人選ぶのは私のことだけを大事にしてくれるからだ。他の人間のことも特別扱いしてるならもう興味がなくなる。昔、恋人の家で一人でお風呂に入る前に洗面所で服を脱いでたら、ゴミ箱に身に覚えなのないナプキンの包み紙が捨ててあってパニックになってお風呂場の排水溝を開けて髪の毛を一本一本浴槽に貼り付けたことがあった。金髪も茶髪も黒髪もあった。並べられた髪の毛を見てなんだかめちゃくちゃ我に返ってシャワーでそれを流してる時に相手のことがどうでもよくなった。バイトだって言ってる彼氏の家に合鍵を持っているから連絡せずに行ったら、かろうじて服を着ていたがなぜか女と彼氏がそこにいて私が買ったペアのマグカップで麦茶飲んでて、その時もパニックになってとりあえずそのマグカップの麦茶二杯飲んで無言で家を出たこともあった。ウケた。逆に性に寛大な人と付き合った時は浮気は別に気にならなかったけど、三股してたらどうする?って聞かれて他の二人の彼女に申し訳なくなって別れちゃったこともあった。(別れた後で聞いたらただのたとえ話だったらしいけどその時は三股というパワーワードは実際にやってないと出てこないという自分の理論に納得しすぎて本当にしてるとしか思えなかった。ごめんね。)

 

二人で一緒にいる時間も辛かったら離れるって美容師の女の人に言ったら誰とも結婚できませんよって言われた。10年後の私はどうなってるのかわかんないけど、ちゃんと定職についてお給料があれば一人でも生きていけるからきっと大丈夫だ。恋愛は若さが勝負とかいうけど、きっと歳を重ねたら重ねたで私は違う面で魅力的になっていると思うから心配してないし、今までの恋愛で何ひとつ失敗したと思ってないから何も後悔しないと思う。友達いっぱいいるし。

 

 私はどっちかというと会いたい時に会いたいし、好きだと思った時に好きだと言いたいから、結婚して同棲して一緒にいることが義務になるのが嫌だ。一人でぼーっとしたり本読んだりゲームしてる時間が好きだから、同棲してもいいけど一応自分の家を別に持っていたいし時々は帰りたい。同じ空間に誰もいない時間がないとHPが減り続けて死んでしまうと思う。やばい、人との暮らしに向いてない。自由人すぎてごめんだけど許されたい。もしするなら週末婚したい。平日は各々暮らして週末だけ会うやつ。

 

人間、恋愛すると「好き」って言葉で自分の気持ちを伝えるけど、その好きって言葉の意味は人それぞれ違うから、どっちの方が好きとか比べられるものでもないし、相手と自分の好きは同じじゃないっていうことを頭に叩き入れておかないと苦しくなると思う。今までの経験とか環境が違う。価値観はそれぞれだ。どんなに好きな人でも2人で1つになれない。

 

 私は、相手のことは好きでもずっと性行為が怖くて出来なくてそれでめちゃくちゃ喧嘩になった。冷静に怖くない?超絶痛そうだし、自分の体に自分以外のものが侵入してくるのも怖いし、お洋服を脱ぐのにも抵抗があるし、もうなんか無理だと思った。理由をあげると星の数ほどある。とりあえず無理だった。気持ち悪かった。痛そうで怖いっていうと必ずじゃあ触ってとかなめてとか言われるけど、相手の裸体も申し訳ないけどなんだか受け入れがたくて、相手の見るなり嗚咽が止まらなかった。こんな女でごめん。でも私も苦しかった。みんなができていることがいつまでたってもできなくて自分だけ人間じゃない気がして苦しかった。申しわけなかった。性行為ができない人間は恋愛をすべきではないんじゃないかとすら思った。

未知のものだから怖いんじゃない?って言われてAV見せられたこともあったし、ホテルに行けばそういう気分になるのではないかと連れてってもらったことがあるけど、全然したいと思えなくてカラオケがあったからずっと歌ってたらそうじゃないと怒られて辛かった。でもさすが申し訳なくなったから、初めて体を触っていいよって言った。二の腕にそっと触れられた時に、初めてビデオに出てた女の子の真似をして適当に声を出した。歌ってるみたいで最初はちょっと楽しかった。彼氏はめちゃくちゃ喜んでくれた。これを続けたら私もみんなみたいに普通に恋愛ができるのでは、という考えが脳裏に浮かんだが、全然気持ちよくないしなんだか気持ち悪くなってきて、そこからはもう無だった。壁のライトはピンク、黄色、水色って色が変わっていくのがすごく綺麗でそれを眺めてたら、彼氏は私から離れてデュエルリンクス始めたし、それから1週間後くらいに振られた。俺のターンいつまでも来させてあげられなくてごめん。でもちゃんとすきだったよ。ゆうてそこからしばらくして言語化できない安心感ある人に出会えて無事トイレで赤い水にぷかぷか浮かぶトイレットペーパーを眺めた。なんかもういっぱいいっぱいで初体験の記憶はほぼそのことしかない。やべえ〜〜〜〜〜〜

 

 

 恋愛はやばい。総じてやばい。彼氏がやばいとか彼女がやばいとか言っちゃってるけど恋愛をしてる人間は総じてみんなやばいと思う。だって脳のバグだから。

 

付き合った人にアンケートとったら、きっとみんな違う答えが返ってくると思う。付き合った人間の前でそれぞれ全く違うタイプの女だったと思う。大人だなっていった人もいたし、子供だねって言った人もいた。相手の人間関係が気にならなくてむしろ相手の女関係の話を聞くのが好きだった人もいたけど、元カノっていう存在がなんか許せなくて部屋漁って元カノの手紙を見つけて勝手にハサミで細かく切り刻んで捨てたこともあった。写真立ての写真あってそれも切り刻もうと思ったけど愛おしい彼氏の顔面にはハサミを入れられなくてその写真そのまま写真を撮って元カノの顔面に自分の顔面を合成したこともあった。今思うと気が狂っててじわる。浮気してもいいやって思えた人もいたけど、他の女と関わることすら許せなくて8時になってもしごおわラインが来ないと泣きながら電話繋がるまでかけ続けた人もいた。やばいな〜〜〜〜

 

恋愛はやばいこれはガチ。恋愛は頭のバグだけど、子供欲しくないって思う私が一番バグってるし人間として生きる道ほど遠すぎ。ロマンティックのかけらもない女だから、相手がなんて言おうと今そう思ってるのねとしか思わないし、ずっと〜〜とか気軽に言えない。今のことしかわからないから。今すきっていうことにめちゃくちゃ重きを置くのが私の恋愛だ〜〜〜〜〜〜ウオ〜〜〜〜〜〜〜〜何歳になっても突っ走っていけるかな。みんな好きな人いるなら、別々の幸せかかげても2人のままで突っ立っていれるといいね〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

同じ話ばっか書いてごめんね

 

 わたしの小説の登場人物の男たちってみんなゴミクズに見えますかね。なんかもう独自の理論なんですけど、男たちみんな愛おしくないですか?わたしの中ではみんなゴミでもクズでもカスでもない愛おしいものたちなんですよ。

 

 だって、みんな自分のしてる行動が相手を傷つけてるなんて思わなくて、ただ呑気に目の前にいる人に自分の欲求をぶつけてるだけなんですよ、かわいいでしょ。かわいいよ。

 

あー、でも、 かわいそうだね、に出てくる男は二人とも嫌いだけどね。浮気は雑魚だから、二人とも浮気男なんで雑魚。浮気相手にしか寄られてこないっていうことでみくの可哀想感を増したかったから彼女持ちにしてみた。みくも結局自分のことしか好きじゃないからまあハッピーエンド。結局ビール半分残して帰る男はただいろんな女と性交渉したいだけで、後半に来た男は自分に自信なくて誰かから承認されないと自分の価値を持てなくていろんな女に手を出してるタイプの雑魚。目の前にいる人間に愛がないから雑魚。いや、自分の書いた登場人物こんなに悪くいうのも良くないのかもだけども。

 

 こうちゃんもゆうちゃんもほかの名前のない男たちも、みんな目の前にいる人間に一生懸命向き合ってるし、そこにいないときは何してるのかはわからないけどその場限りの誠実を尽くしてるでしょ。あの人たちね自分のことあんまり好きじゃないんですよ、だから自分が月に一回とかしか会ってない女にこんなに愛されてるなんて夢にも思ってないわけですよ。むしろきっと女側も遊ん出るんだろうなって考えるタイプなので、やつらと付き合いたかったらえっちする前に自分からめちゃくちゃアプローチして好きになってもらった方がいいよ、知らんけど。可愛い自分の登場人物の彼女だからわたしが面接するわ、履歴書書いてくれ。ただ付き合った後も求めてるものが違うからきっとめちゃくちゃ苦労するで。ああいう男に引っかかる女も自分に自信ないし受け身なんですよね。そういう女に寄ってくるのって軽い男だから、本当に幸せご両親に報告して喜んでもらえる恋愛をするためには自分から狩りに出た方がいいと思う。とりあえず手作りのビーフシチューで男をたぐりよせろ!!!!

 

 

あー、あとすごく傷ついた側って自分の悲しい気持ちをわかってほしいしつい騒ぎ立てちゃうけど、その傷をつけた人って何も考えてないし気づいてないんだと思う。ただ純粋に自分の欲求で生きてるだけ。自分の悲しみは自分にしかわからないから、簡単にいいねつけさせんなよ。

 

 僕たち、本当は自分のことしか考えられないのにわざわざ恋愛してるの。誰か愛したり愛されたりしたいの。相手の言葉とか感情を軽く捉えてるときっと自分が気づかない間に相手との溝がどんどんできちゃうしいつかいなくなっちゃって、相手の人生の通過点になっちゃうし、ほかの誰かとハッピーエンドを迎えるんだろうな最愛の愛おしい人。ここに書いてる小説は全部その通過点で、きっといつか忘れちゃって振り返ることもないようなそんな淡い日常。やっぱり付き合うとか結婚とかそういう形を取らない関係ってきっとあっという間に過去になっちゃうね。性行為した相手との友情なんてないんですよ、もうだから一度したら元には戻れないし、ちゃんとけじめをつけなきゃいけないの。性行為した人数の数は悲しませた数だから、目に見えない誰かがきっと泣いてる。自分無料風俗に成り下がったり、相手のオナホになるのやめようね。私たちちゃんとした人間でしょ、ね。なんていう気持ちをベースの過去の寂しさとか悲しさとかをわたしの生み出した誰かに味わってもらってるフィクションなのさ。ずっと寂しい寂しい言ったら嫌われちゃうでしょ。全部愛して〜〜

 

 

ふたりのせかい

 

 

 

 好きな人の人生の登場人物女はなんで私だけじゃないんだろう。好きな人が私以外の女を好きだったり、性的に見たりするのが無理すぎないか、いや無理すぎる。ずっと私のことだけ考えててほしいし二人で早く死にたいし無理すぎる。無理無理無理。

 

 2週間ぶりにきた男の家は相変わらずだ。ビールしか飲まないくせにスミノフのボトルが床に転がっているし、洗面台には今流行りのリップの新色が置いてあるし、ティッシュケースにはThankyou!とまるく愛らしい自体でご丁寧にサインまでかかれてある。ここは戦場だ。みんなこの部屋を去った後にここに自分のいた痕跡を残すのに必死だ。私と最後に会ったあの日から、この2週間で彼は何人の女の子を抱いたんだろう。

 

 「そろそろお風呂入るー?」と彼はスマホを置いて私の手を取る。なんだか声が柔らかいからきっと今やってたゲーム勝ったんだろうな。

 慣れた手つきで私の服を脱がす。彼の目を見つめている間に洋服が床に落ちていく。ねえ、こっちみてよ。私のことみてよ、今だけでいいから。

「やっぱり、綺麗だなあ。23歳の肌ってすべすべだねえ。」私の二の腕から指の先までをそっと撫でた。23歳以外の肌も知ってるのね。つい最近触ったのね。

 

 お風呂の中には、彼はシャンプーしかしないのに、同じ種類のリンスもトリートメントもある。クレンジングだってある。誰が買ったの、それとも一緒に買ったの?そんなことも聞けない、軽い女でいなきゃ、嫌われちゃう。

 

 「かゆいところはないですかー?」新米美容師の彼はいつも一緒に入ると髪を洗ってくれる。自分では触れられないところを、優しく丁寧に撫でられているような心地よさがある。「ううん、大丈夫。」青リンゴのシャンプーの匂いが広がる。さわやかで涼しげでなんだか彼に似てる、彼からいつもする柔らかくてほんのり甘い匂い。

 

 そっと目を閉じる。ああ、好きだなあ。私、彼のことが好きだなあ。とびきり好きだ。何番目でもいい、彼の生活の一部になれていることが嬉しい。だって一緒にいる時こんなに優しくて素敵なんだもん。それだけでいい。今が幸せって思えるようにうんと今だけ優しくしてほしい。

 

 彼の手が止まる。

「ねえ、こっち見て。」振り返ると彼がそっと私の泡だらけの髪を撫でる。前髪立ててツノを作る。「お客様、こちらの髪型でよろしいでしょうか?」彼は鏡を指でさす。鏡を眺めると私の顔の後ろににやにやと笑いを堪える彼の顔が映っていた。

 

 あーあ、愛おしいな。なんなんだろうこの愛おしい生き物は。この部屋の中にいる時間だけで生活が構成されればいいのにな。わたしから手放すのはあまりにも惜しいから、早く私のこと嫌いになってほしい。誰かほかの人のお嫁さんにならなきゃなあ。23歳か、いつまでこんな日々を続けても許されるんだろうなあ。

 

 シャンプーの泡が額にこぼれ落ちて、垂れてきた。「そろそろ洗い流してよ。」と再び目を瞑る。何も見えないまっくらな世界で「わかったよー。」なんていつも通りの彼の呑気な声が響いた。

 

 

 

増えていくのはライターだけだ

 

 

 どんな瞬間も見逃すものかと私はテレビを眺めるふりをして男をじっと見つめる。ベッドの上に座っている私を放っておいて、男は灰皿のあるテーブルへ向かってしまう。抜け殻のように冷たくなってしまった彼は煙草をくわえて火をつける。すう、という彼の静かなたばこの煙を吸う音がさよならの合図だ。さっきまで体温を分け合ったのに、もう私の体も冷え切ってしまった。3時間料金で入るのに半分も一緒にいてくれない。月末の木曜日、彼は決まって私の街に日帰りの出張でやってくる。その時だけ、その時だけ、会える。月に一回だけ、私は彼の腕の中にいることが許される。この狭くて暗い窓のない部屋でしか同じ時間を過ごせない、一緒に食事すらしたことがない、免許書に載っているような生年月日も血液型すらしらない。知ってるのは彼の名前と営業の仕事をしていること、そして彼氏に振られて傷心した私を励ますためにセッティングされた合コンで知り合った時の明るくて場の空気をあったかくするにこにこしてそこにいる人みんなから愛されるあの姿だけ。

 

 

 立ち上がって、ベッドの下に無造作に脱ぎ捨てられた白のレースの下着に手を伸ばす。前にあった時に、白の下着が好きって言ってたから買ってみたのに見てももらえずに外されてしまった。ショートが好きって言ってたから髪の毛を切ったのに気づいてすらもらえなかった。どんなに彼の好みを身に纏っても、私本体は彼の好きになれない。

 

 

 ブラウスのボタンをひとつひとつ閉める。

 

あーあ、最初はあんなに優しかったのに。

 合コンの終わった後、酔いつぶれた私の方をそっと抱いてくれた。今日と同じホテルに泊まる。初めての時は二番目にランクの高い部屋だった。カラオケがついててお風呂もライトアップされてベッドだってもっともっと大きかった。服を着る前より先にラインを交換してまたねと手を振る。

 次の週の金曜日の夜にまた飲もうって呼び出されて二人で会ったのに我慢できないからとまた同じホテルに連れ込まれる。朝になると何事もなかったかのように服を着てまたねと手を振る。またね、またね、彼の言ってくれた言葉を反芻する、何度も。またね、またね。次の日程が決まってなくてもその言葉を信じてスマホの浮かび上がるこの男からの通知を毎日毎日じっと待つ。

 

 2週間後の火曜日の夜に呼び出される。彼からの連絡はいつだって唐突だ。いつ呼ばれてもいいように、毎日化粧を整えかわいい下着を身につけて女で居続ける。毎日、毎日。

ご飯も食べずにまた同じホテルに行く。3時間で部屋を出る。お風呂も光らないし、カラオケだってついていない部屋でただ体を重ねる。それだけ。たったそれだけでも幸せだった。一緒のいる時間は。

 

 毎日、毎日、彼からの連絡を待つ。私と一緒にいない時間は、どこのだれと会っているんだろう。私は彼にとって何番目の女の子なんだろう。この時間彼が他の女の子柔らかい所を探し当ててると思うと夜だって眠れなかった。

 

 どんどん会う頻度が減った。優秀な彼は本部に斡旋された今ではもう月に一度しか来てくれない。黙って服を脱がせて、やることをやっといて無言でたばこを吸ってしまう。お風呂で髪の毛を丁寧に洗ってくれる所が好きだった、かわいいかわいいと頭を撫でてくれる所が好きだった、お洋服を丁寧に脱がしてくれる所が好きだった、つま先に優しく口づけをしてくれる所が好きだった。もうあの時みたいに丁寧に触れてくれない。会えば会うほど冷たくなっていく。今の彼はただぼうっとたばこを吸っている。ああ、でも彼の口から一回も好きだって言ってもらったことなんてなかったな。

 

全部しめ終えたはずなのにブラウスの一番上のボタンがあまる。どこでかけちがえたんだろう。もしもっと早く気づいてたら、私、私今頃彼のお家でご飯を作って待ってたりしたのかな。

 

 男は、灰皿にたばこを押し付ける。ホテル名の印字のあるライターをポケットにしまう。この場所を出てもこのライターを使ってくれるのかな。そのたびに私のことを思い出したりするのかな。

「いくよ。」男は私に目線を送りすらせずに立ち上がって、支払いを済ませる。

 

 私は慌ててブラウスのボタンを締め直す。白いレースの下着をつるつるの柔らかいブラウスが隠してしまった。本当はもっと会いに来てほしい、ご飯を食べるだけのデートだってしたい。でも、でも、これからも全部上手に隠してたらまた会いに来てくれるのだろうか。来月末の木曜日もここに来るって約束してくれる?

ううん、やっぱりこのスーツに染み付いたたばこの匂いが取れる前にもう一度抱きしめて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

んご

 

 

 ぴす、一緒にいると心が穏やかになって自分の中の世界がキラキラ輝く世界平和を私にくれるからpeaceのぴす。幸せな気持ちになってにこにこ笑顔が絶えなくなっちゃうこの瞬間を写真に収めたいからピースサインのぴす。プレゼントしてくれた言葉が私の一部になってるから、愛っていうおそろいをくれたからpieceのぴす。なんて全部本当のことだけどまあ後付けでぴすって呼びたくなったからぴす。シンプル。

 

  なんでかわかんないけど、言葉にできないけど初めて手を繋いだ時、親指と薬指の隙間に入り込んだ手がぴったりきて、肩に寄りかかると頭がぴったりきて、なんだかぴったりくっついちゃうみたいで私のとげとげした部分がどろどろ溶け出して丸くて柔らかくて優しい形になってしまう。人の言葉が初めて本当に思えて好きもかわいいも心に響いてとろとろとけちゃう。ずっとさみしくてひとりぼっちみたいな孤独感があったのに、ぴったりはまってしまう。ただそこにいないとまたひとりぼっちになった気になってぼろぼろ泣いてしまう。ぴす。初めての感情をたくさんくれたぴす。ぴすと一緒にいた時ほわほわした気持ちになって体の力だ抜けてしまうのは、酔ってるからなのかな。お酒に?それとも自分に?どっちでもいいか。

 

 

 一緒に同棲している時、あのワンルームの中で私は甘い時間を過ごしたけど、ベランダに出てぴすがたばこの煙を吐き出す横顔を眺めている時だけ、目が覚めて二人は一つじゃなくて別の生き物で、一個一個違うってことを理解できた。とろとろしなくて、とけそうにならなくて、私が100%自分の思想でそこに突っ立ってた。実態のある私でいる時、ぴすの実態だって見える気がする。

 

 ぴすと一緒にいる時の私はちゃんとやさしいあまみでいれてるかな。次会った時ぴすの肩もませておくれ。お部屋のお掃除もご飯もつくらせて欲しい。ごめんねって思う回数よりありがとうって思える回数増やしていきたいな。やきもちやいちゃうの子供だな、ぴすの優しさに甘えてるんだ。大好きを根源でやさしい気持ちでいっぱいになりたい。ちゃんと強くて素敵な私でありたいな。んごごごご